リクナビ薬剤師の口コミ、評判、特長と運営会社の株式会社リクルートメディカルキャリアの内部事情を薬びとで10日間調査、検証しました。その結果を公表します。
リクナビ薬剤師をお勧めする3つのポイント
リクナビ薬剤師は、株式会社リクルートの子会社の100%子会社である株式会社リクルートメディカルキャリアの運営する薬剤師転職サイトです。
リクナビ薬剤師には3つのおすすめポイントがあります。
一つ目が、4万2千件以上の薬剤師求人情報を保有していることです(2021/7/24時点)。
非公開求人を含めると6万件以上の薬剤師求人案件があります。
多くの求人案件があるということは、あなたの希望する条件の求人もその中に含まれている可能性が高いと言い換えることができます。
また
調剤薬局、ドラッグストアを中心に病院、企業、クリニック、漢方薬局など様々な業種の薬剤師求人をバランスよく保有していることは、リクナビ薬剤師の強みといってよいでしょう。
二つ目が、リクルートという人材関連領域では№1の企業グループの転職サポートとサービスが受けられるという点です。
「職場の人間関係や雰囲気を知りたい」、「キャリアアップ、スキルアップできる環境かどうか?」など実際に働く前に知りたい情報も事前調査してくれます。
『認知度No.1の薬剤師求人サイト(※1)』と公式サイトと謳われる通りの知名度と、転職支援実績でトップクラスのキャリアアドバイザーの転職支援を受けることで、転職の成功はより近づくことになるでしょう。
三つ目が、最短3日での転職を可能にするスピード対応です。
急な転職にも対応できる全国の情報ネットワークとサポート体制が準備されています。
薬剤師専任のキャリアアドバイザーは、応募書類の添削はもちろん、面談の日程調整、合否連絡、退職手続きのアドバイスなど代わりに行ってくれますので、転職活動が楽になることは間違いありません。
公式サイトの「薬剤師のための転職成功マニュアル」も求職者にかなり喜ばれているコンテンツです。
こうしたコンテンツが豊富なこともリクナビ薬剤師の大きな魅力になっています。
※株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシー調べ
リクナビ薬剤師を利用した転職体験談(アンケート形式)
リクナビ薬剤師で転職しました
株式会社リクルートメディカルキャリアの内部事情
VISION
『だれもが安心で質の高い医療サービスを受けることができる社会』
【会社概要】
社名:株式会社リクルートメディカルキャリア
代表取締役社長 : 舘 康人
創業 : 1979年9月
資本金 : 4500万円(株式会社リクルート100%出資)
従業員数 : 307人 (2019年時点) 男女比5 : 5
平均年齢 : 32.9歳 (2020年3月1日時点)
株式 : 非上場
所在地:
〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル (本社)
〒460-0008 名古屋市中区栄2-1-1 日土地名古屋ビル10 (名古屋支社)
〒530-8240 大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー30F (大阪支社)
〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-1-3 リクルート天神ビル5F (福岡支社)
株式会社リクルートメディカルキャリアの事業内容
株式会社リクルートメディカルキャリアは主に2つの事業を中心に活動しています。
①『医師・薬剤師転職支援事業』
1980年サービス開始の実績とノウハウのある【医師紹介サービス】、『リクルートドクターズキャリア』と2011年サービスをスタートの【薬剤師紹介サービス】、『リクナビ薬剤師』です。
②『医師・薬剤師採用支援事業』
医師採用に関わる病院側の採用業務を、他の紹介会社と提携してRMCが代行するサービスです。
【医師スカウトサービス】は医療機関において、時間不足などにより満足に行えていない採用業務をサポートします。
【採用代行サービス】は全国で350以上の導入実績を誇るノウハウで、病院・クリニックの採用業務をフルサポートしています。
【医師エグゼクティブエージェントサービス】は医師のヘッドハンティングサービス(人材発掘)です。
【データベース事業】は、『ヤクチエ添付文書』、『ヤクチエ検査値』、『ヤクチエ早見表』があり、主に薬剤師の業務をサポートする「薬剤師の知恵シリーズ」を展開しています。
株式会社リクルートメディカルキャリアの魅力
- 「だれもが安心で、質の高い医療サービスを受けることができる社会」というVISION
- 会社が成長をすることに対して明確な定義と強い意識を持っている
- 部活動やプレゼンテーションコンテストなど豊富な社内イベント
リクナビ薬剤師のキャリアアドバイザーの仕事
キャリアアドバイザーの仕事は、『薬剤師の転職活動をサポートする業務』です。
リクナビ薬剤師のキャリアアドバイザーの職場
【労働環境】
上限が決められているので、22時には全員退社。労働時間を超えそうになるとアラートが出る。22時以降も事前申告もしくは事後申告があれば残業可
登録者と連絡がつきやすいのが土日ということでキャリアアドバイザーは交代で休日出勤している。平日に代休を取れる
コアタイム(9:30~18:10)はあるものの、フレックス制だったこと。月の総労働時間の基準をクリアすれば、1日の労働時間が、短い日があっても大丈夫だった。電車の遅延や体調不良、通院などで出勤時間が遅くなる場合も一報いれるだけでよかった
- フレックスタイム制があり制度として機能している
- 10時以降になると基本退社でそれ以降は事前申告や事後申告が必要
- engage以外の求人は【有給休暇】【特別休暇】【結婚休暇】【慶弔休暇】、【産休、育児介護休暇】の休暇がある。engageの求人に記載がないだけで夏季休暇や年末年始休暇が以外に上記の5つの休暇を使用できる可能性がある
これらの情報から年間休日は求人通りの可能性が高い。フレックス制度も機能しており残業時間も22時以降基本NGらしい。ただキャリアアドバイザーは顧客対応のため土日出勤が高頻度で発生する可能性がある。
【給与】
<予定年収>
想定年収:4,470,000円~5,590,000円
月給:281,500円~356,450円
上記額には固定残業代(45時間分、76,773円~97,214円/月)を含む。
20代なら400万円台半ば(ボーナス込みで)くらいでこの会社では提示がされるかと思われるが、 ボーナスは会社の業績が近年芳しくないため、大した額が支給されない
給与は基本給+みなし残業+インセンティブ=月給というシステムでした。賞与は基本、年2回の4ヶ月分で成果によって係数が設けられているので、人によっては4ヶ月以下または以上という人もいる
定期昇給はなく、ミッショングレード性を採用。成果を出せばグレードと共に給与も上がる。 給与水準は、プレイヤーで350〜550万円。マネージャーで600万円以上。
- ミッショングレード制を採用しており『プレイヤー』『マネージャー』などの階級がある
- 業績が下がっているせいでボーナスの支給額が下がっている
- ミッショングレード制を採用していることから良くも悪くも給与と評価が直結する
これらの情報から給与は求人通りの可能性が高い。ミッショングレード制を採用しているから上司からの評価が重要となる。ただ会社全体の業績が下がっていることから給与の支給額が下がっている
【働きがい】
成長は出来ると思います。 日々、任される業務量が増えていきます。出来る人にはどんどん業務を与える、という考え方の企業です
研修制度についてはあまり整っているとは言えないです。入社直後に多少マナー講座などがありますが、直ぐに身につくものではないので、今後は全社員を対象として、入社後にも継続して研修が必要なのではないかと感じられます
キックオフが半期ごとに開催され、成績優秀者が表彰されます。表彰されるとやりがいを感じます。 医療従事者の転職支援を行うので、本人、医療機関、に感謝されてやりがいを感じます。 また医療機関を使う患者さんを間接的に助けていると感じるので、社会貢献していると思います
お客さまはもちろん、ご家族にありがとうと言われた時にやりがいを感じます。 転職支援会社なので、本人や企業から感謝されることは多いですが、転職をお手伝いした方の奥様からお手紙をいただいたときは感動しました
- キックオフが年に2回開催され成績優秀者は表彰される制度がある
- 研修制度に不満を感じる人が多数いる
- 自主性のある人は成長できる環境
- 転職希望者や医療機関に感謝されるとやりがい感じる人が多数いる
これらの情報から成長や働きがいを感じられる職場ではあるが、受身な姿勢では成長しづらく自主性や積極性を強く求められる
【福利厚生】
・退職金制度がある
・服装が自由
・住宅費補助はなし
・社外研修受講補助制度「YELL」がある
・部活動がある
様々な福利厚生を受けることが可能。退職金制度、部活動、服装自由などメリットも多いが住宅費補助がないことは注意点
【社風】
会社の方針として社員同士の親交を図るイベントの開催や部活動制度を採用するなど『人と人との繋がり』への意識が強い。
20代の社員が多く、学生のようなノリ。 飲み会も多く、飲み会が嫌いでない人であればとても合う社風。 社内恋愛も多く、社内で結婚している人も多数。 若い人のノリが苦手でなければ合うと感じる
役職者は親会社からの出向者がほとんどです。人は気さくで良い人が多く感じました。体育会系で元気な人が多かったです。中途入社の人もRグループ出身の人がたくさんいました
社員同士は仲が良い。質問しやすい空気もある。上司も優秀な人が多く、尊敬できる人もいる
これらの情報から人間関係は良好だが社風が体育会系
株式会社リクルートメディカルキャリアの業績はどう?
まず売上高の推移から確認する。と思い官報決算データベースで確認したところ2018年から売上高や営業利益、経常利益などの損益計算書に記載されているデータが公開されていなかった。
会社のホームページを確認したところ2016年までのデータがあった。
これは新卒採用ページで見つけてきたデータで2016年までの売上高の推移をアピールポイントとして意図的に活用している。
ただ1つ疑問がある。なぜ2016年までしかホームページに記載がないのだろうか。
これは逆説的に考えて2017年からの売上高および会社の業績が悪くなったことが予想されるからだ。
そこでさらに調査を重ねたところ2020年の売上高の情報も確認できた。
これはこちらのページで確認できたもので、2020年度の売上高がなんと30億円となっていることが分かる。
この数字は2016年から2020年度に売上高が4年前の半分以下になっていることを意味する。
この2016年から2020年の売上高の推移のデータから近年のリクルートメディカルキャリアの利益額が相当悪くなっていることが予想される。
そこでNOKIZALで純利益の推移を確認してみた。
やはり新卒の採用で隠されていた2017年から純利益が下がり始めて2018年から損失が発生している。
特に2019年の純利益は凄まじくなんと15億円の損失となっている。
2020年からは損失が1億6000万ほどにはなったが依然損失が発生している。
利益余剰金を確認したところ会社として赤字にはなっていなかった。この点は不幸中の幸いだったといえる。ただ会社として業績はあまり良いと言えず右肩下がりだ。
ここは上場企業ではないため貸借対照表や損益計算書や決算説明資料が確認できない。
そのため具体的に社内のどの事業がなぜ業績が悪くなったのか詳細は分からないが、コロナウィルスが流行する2020年より前から業績が悪かっているのでより一層怖い。
というのも仮にコロナが原因で業績が悪くなっている場合は時間の問題で業績が回復するからだ。
同業者もほとんどの会社の業績が悪化している。
ただそれ以前に悪くなっていることから事業そのものに問題があると考えられる。
2020年3月にリクルートメディカルキャリアの運営していた看護師転職サイトの『ナースフル』を同じグループ会社である『indeed』に譲渡したことは、看護師転職支援でも業績が悪化し始めていたことが推測できる。
リクルートメディカルキャリアの場合、売上高の低下が利益率の低下に繋がっていることが懸念されるだけあって、このサービス自体に需要が少ないか、ライバル企業が多すぎかの2点の可能性が高い。
さらに同業のマイナビと比較すると、看護師及び薬剤師求人サイトともにGoogle検索で上位表示されていなかったことも業績の悪化に影響していると考えられる。
少なくとも業績面から見ると会社としては良い方向に向かっていないが、リクルートの情報ネットワークは健在である。
これらの情報から会社として業績は良くないことが分かる。原因は売上高の低下による利益率の低下が考えられる
しかし、業績が悪化したとはいえリクルートの子会社であるため、将来、事業が統合される可能性はあるかもしれないが、急に会社が無くなる可能性は極めて低いといえる。
株式会社リクルートメディカルキャリアの良いところ、悪いところ
1.株式会社リクルートメディカルキャリアの良いところ
2.株式会社リクルートメディカルキャリアの悪いところ
以上の通り、リクナビ薬剤師の特長と転職支援を行うキャリアアドバイザーの職場の内部事情について、他サイトには書かれていない場情報をまとめました。
もしリクナビ薬剤師を利用する場合はパートナーとなるキャリアアドバイザーの上述のような事情を知っておくことで、お互いのコミュニケーションが取りやすくなります。
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