薬剤師がこれから転職するにあたって重要なのは、転職するタイミングです。
転職するタイミングを間違えてしまうと、思うような転職ができなくなると言われているほど転職のタイミングは非常に重要です。
転職する時期や転職活動の期間、さらに在職中に転職するのか、退職後に転職するのかなど、様々なタイミングを見極める必要性があります。
それでは、薬剤師が有利に転職する時期、タイミングについてご説明しましょう。
初めての転職は何年目が多い?
まず、薬剤師が転職するのは、入社何年目が多いのでしょうか?
この問いに対する答えはいくつかの薬剤師紹介会社、転職サイトがそれぞれ独自にアンケート調査を行っています。
たとえば、エムスリー株式会社の運営する医療従事者会員サイトm3.comによる「薬剤師の転職実態調査」では、以下のようになっています。
図(グラフ)によると、10年目以降、2年目、3年目の順に高くなっています。
全体的にみると、3年目までに42%が転職しており、初めての転職が早いことが分かります。
マイナビ薬剤師でも、
調剤経験が1年以上、できれば2年以上あれば転職しやすい傾向にある
引用元:「薬剤師が転職する時期・タイミングは主に7つ!最適な転職期間とは?」
と言及しており、一般転職でよく言われる3年以上の経験値というのは、薬剤師の転職に限って言えば、あまり問題にならないようです。
即戦力となる第二新卒の需要の高いことは、薬剤師の転職の特徴の一つといえるでしょう。
おすすめの転職のタイミングは?
転職する時期はいつでもいいというわけではありません。
転職活動を始める時は、以下のタイミングがおすすめです。
・求人募集が出やすい時期
・ボーナスをもらった後
・自分が辞めたいと思った時
薬剤師は人手不足になりやすいので転職しやすいと言えるものの、それでも時期を見誤ると失敗してしまう可能性があります。
求人募集が出やすい時期は主に新卒者を募集する1月~3月が狙い目です。
この時期は普段求人を出さないような薬局や病院などが求人を出す可能性があります。
また、ボーナスをもらってから転職したいと考える人も多いため、一般的にボーナスが支給されることが多い6月か12月にボーナスをもらってからが転職する時期になります。
ただ、今の職場に迷惑をかけないように、1ヶ月~2ヶ月ほど時間を取って円満退職をするのがおすすめです。
薬剤師の転職活動開始は1月が最も多く、退職予定は3月が最も一般的と言えます。
ただ、やはりタイミングを狙うよりも自分が辞めたいと思った時に辞めるのも良いでしょう。
転職した後にすぐ辞めたりしないようであれば、自分の気持ちや健康面を優先して転職するのがおすすめです。
転職する時期と言ってもあくまで一般論なので、自分の気持ちに従って行動すると良いでしょう。
転職活動期間について
転職活動の期間は人によって違いますが、基本的に2ヶ月程度と見ておきましょう。
転職活動はただ転職に向けた活動だけをするのではなく、円満退職をするための期間も含まれています。
突然退職すると職場にとっては人員が一人減ってしまうため、抜けた穴をふさがなければなりません。
新しい人員を雇い、引継ぎを行うためにも会社の就業規則に従って退職の意向を伝えてから平均2ヶ月程度の転職活動を行うのがおすすめです。
在職中の転職か、退職後の転職か
在職中に転職するか、それとも退職後の転職にするかは人によって大きく違うでしょう。
今の職場環境が最悪で今すぐにでも退職したいのであれば在職中に転職するのがおすすめですし、金銭的に余裕があるなら退職後にゆっくり転職活動を始めてもいいでしょう。
在職中であれば普段の業務と同時に転職活動を行わなければならないので慌ただしいですが、平均して2ヶ月程度で転職できる可能性があります。
ただ、金銭的に余裕があるのであれば、退職してから転職するのも良いでしょう。
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